抵当権抹消登記の申請と記入
抵当権抹消登記は、その不動産を管轄する法務局へ申請します。申請する場所は登記所と呼ばれたりもします。法務局であればどこの法務局へ登記を申請してもいいわけではなく、不動産の所在地によって法務局の管轄も決まっています。管轄は法務局のホームページで調べることができます。
抵当権抹消登記は、原則としてその物件の所有者が申請するようになっていますが、代理人から申請することもできます。抵当権抹消登記を申請するのには、特に期限が定められているわけではありません。ただ、有効期限のある書類もあるので、なるべく早く申請を行なうようにしましょう。
万一、書類の期限が切れてしまったら、新しく書類を取得しなければならなくなります。申請書の記入内容は次の通りです。
「目的」には抵当権抹消と記入します。「原因とその日付」には、債務を完済して抵当権が消滅した原因とその日付を記載します。抵当権抹消の原因は金融機関によって異なります。
「抹消すべき登記」には、抹消する抵当権の登記を法務局の受付番号で特定します。「権利者」は、物件の所有者の登記簿上の住所氏名です。「義務者」は、金融機関の本店、商号、代表取締役です。「添付書類」には、登記原因証明情報、登記済証または登記識別情報、代表権限証明情報、資格証明情報があります。